日本歯周病学会が認定する歯科衛生士の専門資格です。
日本国内において増加の傾向にある歯周病への対応を的確かつ効率的に実施し、長期間にわたり国民の健康管理に貢献することが出来る有能な歯科衛生士の育成を目的として平成17年に発足した認定制度です。
この認定歯科衛生士は5年以上の臨床経験をもち、専門医の指導の下、数多くの症例の治療にあたってきた実績のある歯科衛生士に受験資格が与えられます。また学会に参加したり、発表することも資格取得の条件とされているため、歯周病に関する最新の知識と技術をもった歯周病予防のスペシャリストの資格といえます。
「歯周病や歯槽膿漏という言葉は聞いた事があるけど私はまだ大丈夫。」って思っていませんか?
歯周病(歯槽膿漏)は自覚症状がほとんどないままに進行してしまう病気です。
- 歯磨きの時血がでる
- 口臭が気になる(家族に指摘された事がある)
- 硬い物が咬みにくい
- 歯茎が下がってきた、痩せてきた
このような症状がある場合は、歯周病が進行しているサインかも知れません。
歯周病は歯周病菌の細菌感染により、歯茎が腫れたり、歯を支える骨が溶けたりする病気です。
最終的には歯が抜けてしまう(または、抜かざるを得ない状態になる)こともあり、日本人が歯を失う最も大きな原因になっています。
自覚症状(痛みなど)が無く進行してしまうので、気付いたときにはかなり病気が進んでしまっている事もあります。
歯周病治療は、病気の進行度により治療法が異なります。
軽度であれば簡単な治療で改善できますが、重度になればなるほど治療計画が複雑になってしまいます。
小手術が必要になったり、歯と歯をつなげないとしっかり咬めなくなってしまうからです。
その段階であっても、きちんと治療を受ける事により、再発を防ぐ事が重要です。
- 検査ー歯茎の検査、細菌検査(必要に応じて)
- 歯ブラシの適切な使い方、歯磨き指導、食事指導、生活指導
- 歯茎の上と、歯茎の中の歯石の除去
- 再評価(検査)
- メンテナンス
- 検査ー歯茎の検査、細菌検査(必要に応じて)
- 歯ブラシの適切な使い方、歯磨き指導、食事指導、生活指導
- 歯茎の上と、歯茎の中の歯石の除去
- 再評価(検査)、治療方針のご相談
- 小手術(必要に応じて)
- 噛み合わせ治療(必要に応じて)
- 再評価(検査)
- メンテナンス
- 検査ー歯茎の検査、細菌検査(必要に応じて)
- 歯ブラシの適切な使い方、歯磨き指導、食事指導、生活指導
- 必要な歯牙の抜歯、仮歯、仮義歯の作製
- 歯茎の上と、歯茎の中の歯石の除去
- 再評価(検査)、治療方針のご相談
- 小手術(必要に応じて)
- 噛み合わせ治療、機能回復治療(きちんと咬めるようにするための治療)
ブリッジやインプラントの治療 - 再評価(検査)
- メンテナンス
歯周病が進行すると、体の防御反応として骨が溶けてしまいます。
歯に沿って骨が溶けてしまうと、歯ブラシが適切にあたらなくなり、汚れがたまってしまい、ますます歯周病が進行するという悪循環が起こるのです。
ですから、歯周病菌を除去するだけでなく、歯ブラシのしやすい環境を作る事が歯周病を再発させないためには重要となります。
環境改善のための小手術には
- でこぼこした骨を削って平らにする切除療法
- でこぼこした骨を再生させて平らにする再生治療
大きく分けてこの2つがあります
中等度から重度歯周病にかかってしまうと、歯を支えている骨が溶けてしまいます。
また、歯茎が下がり、根っこの表面が露出してしまいます。
そのような失った組織を蘇らせるのが再生治療です