アメリカ歯周病学会参加 | 京都市左京区の歯医者 おおくぼ歯科クリニック | 予防歯科・歯周病・小児歯科・矯正・インプラント・審美/ホワイトニング

院長ブログ

京都市左京区おおくぼ歯科クリニック院長の大久保恵子です

9月28日から10月4日まで、アメリカ歯周病学会(AAP)参加のため、ロサンジェルスに行かせていただきました。

今回は、私の師匠でもあるWDC(女性歯科医師の会)会長の林美穂先生も発表され、私たち日本から参加した歯科医師メンバーも応援に駆けつけました

WDC関西支部支部長の中家麻里先生のポスター発表の前でパチリ

それにしても、日本の歯周病治療のレベルの高さは、アメリカや他の国に全く劣っていないどころか、リードさえしていると感じました。

日本と他の国では専門医のシステムが全く違います。
日本では専門医制度が確立されていませんので、歯周病治療でも、被せ物の治療でも、根の治療でも、すべて1人の歯科医師が担当する事がほとんどです。

その利点としては、1人の歯科医師が総合的に診断し、一貫した治療方針の下で治療を行う事ができるため、総合的に高いレベルで治療を行う事が可能な事です。

しかし、欠点として、勉強する分野が幅広いため、高いレベルを目指せる歯科医師はホンの一握りで、そうなるためにはすべての分野において専門医レベルになる必要があり、絶えず勉強が必要な事です。
ですから、ほとんどの日本の歯科医師はこれに当てはまらない訳です。

専門医制度が確立された国では、一般的な治療を行う歯科医師と、歯周病なら歯周病だけ、根の治療なら根の治療だけを行う専門医とに分けられていますので、狭い範囲の知識を得れば良い事になり、専門分野のレベルは高くなります。
その反面、総合治療が必要な場合は不利になる訳です。
(日本人程、歯の悪い方が多くないので、総合治療が必要な方も少ないのでしょうか?)

どちらが良い制度なのかはわかりませんが、日本に住んでいる以上、総合的にレベルの高い治療ができる一握りの歯科医師を目指す事は必然であり、そのために土日もなく勉強を続ける私たちなのです。

それにしても、海外の学会は朝が早いです。
毎日5時半起きで、学会は7時からはじまります。
夜は学会主催のパーティーがあったりします。

新しい知識に触れ、英語漬けの刺激的な5日間でした。