インプラントも歯周病になる? | 京都市左京区の歯医者 おおくぼ歯科クリニック | 予防歯科・歯周病・小児歯科・矯正・インプラント・審美/ホワイトニング

お知らせ

インプラントでもケアを怠るとインプラントを失うことに

インプラントは、天然歯のように虫歯になることはありません。しかし、歯磨きが不十分だと歯周病になってしまうように、インプラントのケアを怠るとインプラント周囲炎を発症し、最悪の場合、せっかく埋め入れたインプラントを失う恐れがあるため、十分な注意が必要です。

インプラント周囲炎について

インプラント周囲炎とはその名が示す通り、インプラントの周囲組織で炎症が起こる病気です。歯周病と同じ細菌感染症の一種で、歯面に付着したプラーク(歯垢)が原因で起こります。インプラント治療後、歯磨きや、歯科医によるメンテナンスが不十分になると細菌が歯肉とインプラントの境目に侵入してきます。

 

初期段階

初期段階では、インプラント周囲の歯肉から出血がみられます。そのまま悪化すると、膿んできたり 腫れたりしてきます。 この状態になると、インプラントを支えていた骨が無くなっていることが多いです。

 

重篤な場合

重篤なケースだと、歯ぐきも痩せてしまい、インプラントを固定しつづけることが出来なくなります。インプラントの初期段階の炎症は、歯周病と同じく、自覚症状(痛み)はほとんどありません。天然の歯の歯周病治療とは違い、インプラントが細菌に感染してしまうと完治することが非常に難しいのが現状です。

 

インプラント周囲炎になってしまう主な原因は?

  • 歯周病リスクの高い患者様の、日々のメンテナンス不足。
  • 発症していた歯周病が治っていない状態でインプラントを治療を受けてしまった場合
  • インプラント治療後の適切なブラッシングを行えていない、及び、メンテナンス不足

のようなことが考えられます。

 

インプラント周囲炎からインプラントを守るために

天然歯に虫歯や歯周病の予防が必要なように、インプラントを長く使い続けるためには、インプラント周囲炎の予防は欠かすことができません。日頃からプラークコントロールやリスク対策の重要性を理解し、適切に行う必要があります。

 

感染起こすと完治も現状維持も難しくなります

感染を起こして周囲組織の破壊が生じた場合、完治が非常に難しい、適切な処置とアフターケアを行っても、5年後の現状維持率は約60%程度でしかありません。

 

きちんとしたメンテナンスをすれば長期間の維持が可能です

そのため、まずは感染を起こさせないようにしなければなりません。インプラント治療はとても素晴らしい治療方法で、他の治療法に比べて圧倒的な長期予後を見込むことができます。きちんとメンテナンスしていればインプラントを15年、20年以上持たせることは十分可能です。日々の歯磨きを怠らない、定期的に歯医者に行ってメンテナンスを行う、定期検診は必ず受ける、といったことがとても重要です。