唾液腺マッサージ | 京都市左京区の歯医者 おおくぼ歯科クリニック | 予防歯科・歯周病・小児歯科・矯正・インプラント・審美/ホワイトニング

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唾液腺マッサージ

こんにちは。歯科衛生士の内山です。

今回は唾液腺マッサージについてお話します。

唾液腺について

一般的に、加齢に伴いさまざまな要因から唾液は減少します。さらに、全身疾患やその治療薬の服用が唾液の減少に拍車をかけます。唾液が減少するとプラークが歯面にこびりつき、虫歯や歯周疾患が進行します。このような方には唾液腺のマッサージを積極的に取り入れ、唾液の量を増やす努力が必要となります。

唾液には、口臭やむし歯予防など多くの働きがあります。その唾液を分泌する組織が唾液腺です。唾液腺マッサージで唾液の分泌が促されることで、さまざまな効果が期待できます。唾液腺マッサージ方法その効果について紹介します。唾液腺マッサージで口内の健康維持に役立ててくださいね。

 

唾液腺の種類と位置

唾液は、大唾液腺と小唾液腺と呼ばれる場所から分泌されます。大唾液腺には、耳下腺・顎下腺・舌下腺があり、唾液の90%以上は、この大唾液腺から分泌されると言われています。耳前の上両奥歯付近にあるのが耳下腺です。顎下腺は両側の下顎のラインにあり、舌下腺は舌の真下にあります。小唾液腺は口の粘膜の直ぐ下のさまざまな場所に存在し、口唇腺・頬腺・口蓋腺・前舌腺・後舌腺・エブネル腺があります。  

 

唾液腺から分泌される唾液の性質

唾液はサラサラした唾液とネバネバした唾液の2種類が分泌されます。耳下腺から出るのはサラサラした唾液で、消化酵素を多く分泌し、食べ物の栄養素を消化して体内へ吸収を助けています。舌顎下腺から出るのはネバネバした唾液で、糖タンパクをたくさん分泌し、菌やウィルスから口内・のどの粘膜を守っているのです。

 

唾液腺が刺激されるしくみ

唾液腺の働きをコントロールしているのが、自律神経です。自律神経には、ストレスや緊張時に働く交感神経とリラックス時に働く副交感神経があります。唾液の性状は、どちらの神経が刺激を受けているかによって異なります。例えば交感神経が働いているときに出る唾液はネバネバしたもので、副交感神経が働いている時に出るのは、サラサラした唾液です。先述の通り、どちらの唾液もそれぞれ役割があり、しっかりと分泌されバランス良く働くことが大切です。

 

唾液腺マッサージがもたらす効果

唾液腺マッサージをすると唾液の分泌が促されます。唾液の様々な働きによって、むし歯や口臭予防など多くの効果が期待できます。唾液腺マッサージで得られる主な効果をみていきましょう。

 

むし歯・歯周病・口臭予防に役立つ

唾液腺マッサージにより唾液が増えると、食べかすや歯垢などを洗い流す自浄作用が働きます。また唾液の殺菌作用により細菌の増殖が抑えられるため、むし歯や歯周病の予防効果が期待できます。口内がキレイになることで、口臭予防に役立つのもメリットです。

 

口周りの筋肉がほぐれ、口が開きやすくなる

唾液腺マッサージは、耳の下から顎のラインをほぐすようにマッサージすると効果的です。口周りをマッサージすると緊張していた筋肉がほぐれ、口が開きやすくなり、咀嚼や会話がしやすくなります。

 

唾液腺マッサージの方法

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唾液腺マッサージにより唾液が口内で潤うと、食べ物が飲み込みやすくなったり、話しやすくなったりするだけでなく、むし歯や口臭予防なども期待できます。唾液腺マッサージを日々の習慣にして、口内の健康維持につなげてくださいね。