TC(トリートメントコーディネーター)通信vol.3(H28年2月号)を発行いたしました。          


よく噛んで、生涯健康に!ロコモと歯の関わりについて

「ロコモ」ってご存知ですか?

運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)」といいます。ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。

あなたももしかしてロコモ?次の項目をチェックしてみましょう

1  片脚立ちで靴下がはけない
2  家の中でつまずいたり、滑ったりする
3  階段をあがるのに手すりが必要である
4  家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
5  2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難(1リットルの牛乳パック2個程度)6  15分くらい続けて歩くことができない
7  横断歩道を青信号で渡りきれない

7つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサインです。1つでも当てはまればロコモの心配があります。運動器の衰えは、メタボリックシンドローム(メタボ)により、腰や膝に負担がかかることや、ダイエットなどによる低栄養状態により、骨や筋肉の量が減ってしまうのが原因とされています。 メタボや低栄養状態になると、筋肉量が減ってしまい「骨粗しょう症」や「サルコペニア(筋肉減弱症)」が起こりやすいと言われています。骨粗しょう症やサルコペニアの予防は腰や膝を支えるための骨と筋肉を強くすることが大切です。骨や筋肉を強くするためにはカルシウムやビタミンの他に肉、魚、牛乳、大豆などのアミノ酸バランスのよい良質なたんぱく質が必要不可欠です。肉や魚をしっかり食べることで骨粗しょう症やサルコペニアを予防できると言われています。

現代の食事スタイルに注意!

朝食はパン、昼食はおにぎり、夕食はパスタかラーメン…という食事スタイルの方も多いのではないでしょうか?このように炭水化物(糖質)ばかりの食事だと野菜や肉、魚も入ってこないため結果的に筋肉が維持できず、ロコモになりやすいと言われています。

栄養摂取の基本は食事から

糖質が虫歯の元になるのは明らかな事実です。虫歯で歯が痛い、歯槽膿漏で歯がグラグラ…そうすると自然に肉、魚、野菜を避けて糖質中心の生活になってしまいます。歯が20本未満になるとたんぱく質摂取の割合が減っていく傾向にあるといわれています。
肉や魚は主に奥歯をつかってすり潰しています。「前歯があるから大丈夫」といっても、そもそも前歯ではしっかり噛み砕くことができません。虫歯や歯周病など、様々な原因で歯を失った状態を放置することで噛み合わせも乱れてしまいます。
噛み合わせが乱れてしまうと、歯が持つ本来の機能である「噛み切る」「すり潰す」といったことがうまくいかなくなります。その結果、十分に咀嚼できないまま食べ物を飲み込んで胃腸に負担をかけたり「噛めないから…」という理由で肉などの食材を避けるようになってしまうのです。ですから失った歯には何らかの治療が必要となります。治療法はインプラント・ブリッジ・入れ歯の3種類があり、自身にあった治療の選択をすることでしっかり噛んでロコモを予防していきたいですね。