歯ブラシの硬さの選び方 | 京都市左京区の歯医者 おおくぼ歯科クリニック | 予防歯科・歯周病・小児歯科・矯正・インプラント・審美/ホワイトニング

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京都市左京区 おおくぼ歯科クリニックの歯周病治療

歯ブラシの硬さについて

こんにちは、歯科衛生士の内山です。今回は歯ブラシについてお話しします。

大切な歯ブラシ選び

正しいブラッシングはまず・・歯ブラシ選びから。選ぶポイントは「歯肉を傷つけることのないもの」「プラークをしっかり落とせるもの」です。

具体的には次の5つのポイントを参考に選んでください。

5つのポイント

  • ナイロン毛である(獣毛でない)
  • 植毛が密なもの(3列が目安)
  • 毛の硬さは普通かやわらかめ
  • ヘッドは小さめ(小回りが利き、奥歯にも届きやすい)
  • 柄はストレート

 

毛の硬さについて

患者さんから質問されることが多いのは、「毛の硬さ」です。やわらかすぎるものは歯や歯肉に当たると毛が寝てしまってプラークを落とすことができません。逆に毛が硬すぎるものは歯肉を傷つけてしまいます。では、正しい硬さを選びをするために歯ブラシの硬さについてお話しします。

実際に使用して「ふつう」を購入したのに、やわらかく感じるのと経験したことはありませんか?

やわらかいのに「ふつう」となってしまうのは、「メーカーの基準」と「法律による基準」の2つを記載しているために起きる現象です。

 

やわらかい毛先 ⇒ メーカー基準による「実際の使用感」

毛先がやわらかいかどうかというのは、メーカーが歯ブラシの品種の中で決めています。

特に歯科製品の場合、メーカーは「実際の使用感」を優先して決めています。そのため、実際の使用感で製品を選ぶ場合は、メーカーが表示している「S」「M」「H」などといった基準を参考にすると良いでしょう。

 

硬さ「ふつう」 ⇒ 家庭用品品質表示法による硬さの尺度

歯ブラシに必ず表示されている「やわらかめ」「ふつう」「かため」という表示は、家庭用品品質表示法という法律に基づいています。

 

歯ブラシの試験方法

ここでの注意点は、実際の使用感とは必ずしも一致しないということです。その理由は、毛の硬さを測定するには試験の方法が決まっており、すべての歯ブラシは以下の方法で試験を行っているからです。

  1. 歯ブラシの毛丈を7mmにカットする
  2. 圧縮試験機で座屈強度を測定する
  3. 測定して数値を歯ブラシの植毛面積で割る
  4. 下図により硬さ表示を判断する

 

caries36_03.gif

毛の太さや植毛本数などでさまざまな用途別の歯ブラシを設計していても、上記の規定に沿って試験を行うため、実際の使用感がやわらかい「S」の歯ブラシが「ふつう」になったり、「M」が「かため」になったりするわけです。

 

以上のことから、歯ブラシの硬さ選びには気をつけて選び自分に合った歯ブラシで正しいブラッシングをしてお口の健康を保ちましょう。