28本で機能する それぞれの歯の役割り | 京都市左京区の歯医者 おおくぼ歯科クリニック | 予防歯科・歯周病・小児歯科・矯正・インプラント・審美/ホワイトニング

予防歯科

歯は全部で何本あるかをご存知ですか? 実は32本もあるんですよ! 最近では、親知らずを除いた28本を基準とする傾向があります。現代人は、親知らずがうまく生えてこない場合も多いからです。それでは、それぞれの歯の大切な役割をお話しましょう。

◆前歯
前歯は上下で4本ずつあります。この前歯は、見た目で一番目立つのはいうまでもありませんね。歯並びの悪いほとんどの方が、前歯の見た目を気にされます。
前歯は、発音にも深く関わります。もし前歯がなくなったら、息が漏れて発音がうまくできなくなります。また、食べるときには、食べ物を噛み切るのに前歯を使います。意外と気づかれないのですが、前歯の先端で噛むと、奥歯は浮いた状態になり、当たらなくなります。もし、奥歯が浮かなければ、前歯では噛み切れません。また、前歯で噛んでも奥歯が浮かなければ、奥歯にかかる負担は非常に大きくなります。ですから、奥歯を守るためにも、前歯は非常に大切で、互いを守るために非常に重要な関係をもっているのです。

◆犬歯
前歯のとなりは犬歯で、糸切り歯ともいいます。前から数えて3番目の歯です。犬歯はちょうど、前歯と奥歯の分岐点になる歯です。そして犬歯は、すべての歯の中で根っこが一番長いのです。
なぜそんなに長いのでしょう? 犬歯は非常に強い力を受けることができます。下アゴを左右にずらしてみると犬歯が当たりませんか? アゴを横にずらしたときは、犬歯が当たって他の歯は浮いて離れます。前歯と奥歯の関係に似ていますが、横にアゴをズラしたときには、犬歯で力を受けて、前歯や奥歯に負荷がかかりすぎるのを防いでいるのです。そのため、横から受ける力に負けないように歯の根っこが長く頑丈にできているんですね。
歯並びや咬み合わせが悪いと、犬歯はうまく機能していません。八重歯の方は上下の歯が当たらず、本来の機能を発揮していません。その場合、他の歯やアゴを動かす筋肉にも大きな負担を強いているので、要注意です。また、犬歯を失うと、口元が貧弱に見えてしまいます。美容の点からも犬歯が本来あるべき位置にあることは大切です。審美的に八重歯を抜いてしまう話を聞きますが、歯はどれも大切な役割りをもっています。

次回は奥歯についての役割りです。