細菌とウィルスの違い、感染について考えてみよう〜歯周病編〜

歯周病

歯周病から見る細菌・ウイルス・感染

感染症

皆さまこんにちは。新型コロナウィルスの影響が至るところへ広がっており、テレビやネット、新聞、雑誌などのメディアから本当にたくさんの情報が入ってきますね。感染症 という言葉に非常に敏感になっている方も多くいらっしゃると思います。

感染症と一口に言っても、

  • ウィルスが原因のもの
  • 菌が原因のもの
  • 真菌や寄生虫が原因のもの

と分かれています。

ウィルスと細菌

ウィルスと細菌ってどう違うのでしょう。

細菌

細菌とは目で見ることはできない小さな生物です。一つの細胞しかないので単細胞生物と呼ばれます。細菌は栄養源さえあれば自分と同じ細菌を複製して増えていくことができます。人の体に侵入して病気を起こす有害な細菌もいる一方で人の生活に有用な細菌も存在します。

ウイルス

ウィルスは細菌の50分の1程度の大きさで、とても小さく、細胞がないので、他の細胞に入り込んで生きていきます。ヒトの体にウイルスが侵入すると、ヒトの細胞の中に入って自分のコピーを作らせ、細胞が破裂してたくさんのウイルスが飛び出し、ほかの細胞に入りこみます。このようにして、ウイルスは増殖していきます。

歯周病の原因菌

私達は、虫歯&歯周病という二大疾患を相手に、予防・治療を行なっております。虫歯も歯周病も 細菌が原因の感染症です。とくに歯周病の原因菌はその病原性の違いによってピラミッドのような形と色別にグループ分けされています。頂点にある赤色グループ通称レッドコンプレックスの3種類が最も病原性の高いグループとして位置付けられています。

歯周病の病因論については3/25の記事「時代と共に変わった歯周病の病因論」をご一読ください。

 

 

図1 レッド・コンプレックス

 

 

歯周病菌のピラミッド三段構造は、小学生では一段目、中高生で二段目、18歳以降で三段目が完成していきます。どうやって感染してくるかは不明ですが、家族から感染したと考えられるケースは50%未満だそうです。直接あるいは間接的な他人からの唾液感染がほとんどだと推測できます。

 

歯周病菌は常在菌

そして、この菌は歯周病の症状が出ていない人からも62%検出されたと報告されています。歯周病菌は常在菌と考えても良さそうですね。ということは、ほとんどの方がいつ、歯周病になってもおかしくないということ。

菌のコントロール、力のコントロール、規則正しい生活習慣、ストレスのコントロール、などの危険因子を排除しながら、歯周病菌とのバランスが崩れて歯周病を発症しないようにしていきたいですね!

あなたのリスクはどのくらいなのでしょう。歯周病の検査結果はどうでしたか?ぜひ担当歯科医師、歯科衛生士へお尋ねください。

 

歯科医師 増井さやか