院長の大久保です。
3月30日、木曜日という平日でしたが、東京で「MSE User Meeting」という矯正の勉強会に参加してきました。

「MSE」とは、まだ日本では一般的ではありませんが、矯正治療で上あごを広げるための新しいツールで、今回はアメリカUCLA大学のDr.Won Moonのセミナーと、実際にに使われている先生方の症例発表でした。

当院では子供達の矯正治療として「顎顔面(がくがんめん)矯正」という方法をとっています。この方法は、急速拡大装置で上あごを広げる事により、良くない歯並びの根本的な原因である顎の大きさと歯のバランスを整え、さらに、鼻腔や気道も広げることが副次効果として得られることがあるという
素晴しい方法です。ただし、この方法は基本的には子供にしか適応されないという問題がありました。

今回学んだMSEという方法は、顎顔面矯正で使用する急速拡大装置を、矯正用の小さなインプラントを併用する事により、子供だけでなく、大人にも顎顔面矯正に近い効果を発揮する矯正治療ができるというものです。実際、アメリカのUCLA大学では、MSEを使用する事により鼻腔や気道が広がることで、睡眠時無呼吸症候群の改善に効果があると言う研究結果を出しており、鼻腔や気道が拡大する研究自体も盛んにされているようです。
このような副次効果も見込まれ、今まで外科矯正(矯正治療のために顎を切ったりする方法)でしか治療が出来なかった症例にも、少しの外科処置だけで治療効果を得られる素晴しい装置ですので、今後当院でも適応を見ながら使用したいと思います。

また、今回のセミナーは、当院の歯科医師が所属しているWDC(女性歯科医師の会)のメンバーも5名参加しており、その中の1人、私たち関西支部で共に勉強されている兵庫県の先生が素晴しい症例を発表されました。矯正専門医や男性の先生を遥かに凌ぐ、凄い症例発表でした。