技工所へ見学 | 京都市左京区の歯医者 おおくぼ歯科クリニック | 予防歯科・歯周病・小児歯科・矯正・インプラント・審美/ホワイトニング

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こんにちは、歯科医師の浅井です。

昨日、歯科医師の永原、増井とともに技工所の見学へいってきましたのでご紹介したいと思います。詰め物や被せものの作製には歯科技工士が欠かせません。歯科医師は、患者さんのお口の中の情報をできるだけ性格に技工士に伝え、その情報をもとに、つめもの・かぶせものを作製します。

歯科をとりまく材料も年々進化しており、近年では金属を使わないメタルフリーが主流になってきました。その中でもセラミック治療のemaxについてお話します。emaxは二ケイ酸リチウム結晶からなるガラスセラミックスで、高い審美性と耐久性があります。

1本の被せものをつくるには、まず歯科医師が歯の形を整え、歯型をとり、そこへ石膏を流し模型を作製します。歯科技工士がその模型にロウで歯の形を復元し石膏のようなものの中へ埋めます。高温の炉の中でロウはとけ歯のかたちをした空洞ができます。そこへ900度近い高温で溶かしたセラミックスを一気に圧をかけて流し込みます。冷却をしてから細かい色や形の調整を行い、患者さんの口の中へと装着されます。1本の被せものをつくるのには、たくさんの行程があり、ひとつひとつ丁寧な手作業がなされています。煩雑な作業の中ではエラーが起きやすいです。

見学にいくとズラーっと並んだ模型に黙々と技工士さんは仕事をされていました。

私たち歯科医師は、正確な診査・診断をし、できるだけ正確な情報を歯科技工士に伝えることで、適合がよく長持ちする被せものを作れるのだと改めて勉強させられました。